マゾヒストとして興味のある物・文献・小説・道具などを徹底解析していきます。
美男奴隷
binan

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美男奴隷 (光文社文庫)

 梶山季之先生の作品はわたしが始めて目にしたマゾ小説と言ってもいいだろう。
このタイトルに引き寄せられ学生服のまま渋谷で買ったのを覚えている。
その現場を同級生の女の子に見られていた事も良い思い出です
。(笑)

目次
1.華麗なる出発
2.舌なめずり
3.闇の中の演技
4.素足への接吻
5.釘をさす
6.ああ駄目
7.藤島安雄
8.堕胎料
9.鼓膜をくすぐる
10.でないと駄目
11.ある諍い
12.盗み視る
13.胸の高鳴り
14.小間使い
15..秘密室にて
16.最大の苦痛事
17.すくむシンボル
18.知恵の勝利
19.征服の一瞬
20.踊って下さい
21.怪奇な儀式
22.肉食のローソク
23.口を噤む
24.喪のパーティ
25.祝福されかし
.

高校生が帰ったあと。安雄はドアの内鍵を閉めて、
「女王さま・・・」
 とひざまずくのであった。
「今夜はどのようなお仕置きを・・・・」
画家の声はふるえている。
 千絵からいじめられることを期待して、官能が疼き始めた証拠なのだ。
 千絵は谷崎潤一郎の「痴人の愛」を思い出しながら、
「馬におなり・・」
と言った
 画家は四つんばいになる。その顔は千絵を独占した喜びで輝いていた。千絵は、思い切り乱暴に腰をおろし、
「さあ、歩いて、歩いて!」
 と脇腹を蹴る。馬は、板張りの部屋の中を、歩き回り始めた。
「苦しいかい?」
 
と千絵は聞いてやる。
「はい、苦しゅうございます」
千絵はその返事を聞くと、馬の脇腹を強く蹴り上げた。
「ううっ・・」
踵が脾腹に当たったのだ。
「馬が返事をすると思うのかい?」
 千絵は嬉しそうに笑った。
「そうだ明日は、先の尖った、踵の高い靴を買っておいで!」
千絵は命令口調である。
「なんに使うんです?」
「馬の体を、ハイヒールで蹴りとばすの。そしたら私の踵が痛くないだろ?」
「あのう・・・サイズや、色のお好みは?」
「あとで汚れた足の裏を、舐めて掃除するときに、自分で計ったどうなの?色は、血がついても大丈夫なように赤はどうかしらね・・・」
(美男奴隷 秘密室にて より)

bin-1
コメント
この記事へのコメント
美男奴隷
結構お世話になりました。お手伝いの千絵が次々と男を奴隷にしていくところがよかったですね。田舎出のイモ娘が華麗な女王様に少しずつ変身していく過程が自然に描かれているのはさすが一流の作家の作品だと思いました。もっとも私はもっぱら“女王と奴隷の喪のパーティー”の場面ばかり読んでいました。千絵が初対面の男を前にしても平然と女王として振る舞う場面に痺れました。梶山作品では“男を飼う”の方が有名だと思いますが私は断然こっちの方が好きです。ただ梶山さんの女王様のコスチュームは(彼の好みかと思いますが)ほとんどハイヒールや黒いブラやストッキングが中心でブーツやボンテージは出てきませんでしたね。もっとも当時はブーツはともかくボンテージなんて言葉はありませんでしたものね。そのあたりが私には少し物足りませんでした。
2008/04/20(日) 03:42:54 | URL | カリヤ #Sm/ug.UM[ 編集]
カリヤさん
コメントありがとうございます。
確かにこの時期はこの本でもかなり刺激を受けることができました。女性のS的な性格を感じそして憧れるようになったのもこの作品からのような気がします・・
2008/04/20(日) 22:44:44 | URL | kazowk #-[ 編集]
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