マゾヒストとして興味のある物・文献・小説・道具などを徹底解析していきます。
男を飼う〈蛇と刺青の章〉

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男を飼う〈蛇と刺青の章〉 (集英社文庫)
梶山 季之先生(の作品です。
この章にはハイヒールの奴隷という男性が登場するのですが、それが私の心を捕らていて今でも忘れられません。


聖なる水
憐れみを
黒い疑惑
踏み躙る
麻薬ざんげ
ぴくつく鼻
奴隷解放
酒場黒猫
現れた冴子
刺青の靴
跣とフォーク
飛んで来る鞭
口惜しいッ
傾けるグラス
焦眉の急
あられもない
訪問者
あッ、あッ、あ
食事の献立
鮮血に染めて
魔女狩り
お神水
女王だから
デュランの臨終
消えた刺青
うすれる関心
消えた冴子
疑惑飛行
奴隷第一号

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たとえば---魚住アキラは栗色の髪の毛を持った三十前後の白人女性に、両手、両足をストッキングで縛られ、バケツ一杯の石鹸水を、大きなガラスの浣腸器でアナルから注入されながら苦悶していた。
 場所は、客用の浴室である。
女性用のブラジャーとストッキングだけの姿をさせられている。
「苦しいかい?辛抱おし・・・」
そう云いながら白人女は、ニタニタと微笑いながら、アキラの額に滲み出た脂汗を、ガーゼで拭き取っている。
 女は真紅の燃えるような色をした、乗馬靴をはいている。
 恐ろしく尖って、高い踵であった。
 ハイヒールブーツとでも、云うのであろうか・
「ああ・・もだめ!漏れちゃう!」
 女は、美しい顔を恍惚と彩らせて。
「うるさいね、この女は・・・」
といきなり尻を蹴りつけ、
「そうだ、そうだ。女学生時代に使っていたゴムの生理帯があるよ。うんと汚れて、鼻の曲がりそうなやつがね。あれで猿轡をしてあげましょう・・・」
と云い、大きなハンドバックの中から、黒いパンティを取り出して来るのであった
・・・・・・その隣の部屋では、風見吉彦が飴色をした生ゴムパンティ一枚の姿で、犬のように白人女性の股倉に奉仕していた。
 女は時々鞭を振った。
「チーズは美味しいかい?」
風見は眼を細め
「美味しゅうございます、奥さま・・・」
 と声を震わせている。
「チーズを食べたら、ブラックティーをお飲み!」
「はい、奥さま、頂かせて下さいまし」
 みると、風見吉彦の首には、犬のような首輪が巻かれていた。
 女は全裸で、鞭だけがアクセサリーである。
 女はまた鞭を鳴らし
「さあ、ジョンや。お茶の時間だよ!」
 と目を細めて、自ら浴室へと入って行くのである・・・

(男を飼う 蛇と刺青の章  憐れみを より)

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「おお、女王さま・・」
 デュランは叫んだ。
「匂うかえ?」
「は、はい・・」
「いま、ぬいであげよう。よいかな?」
「は、有り難き幸せ!」
 冴子はゆっくりと靴をとり、汚れたストッキングの足を、デュランの鼻先におしつけるのだ・・・
 デュランの歓喜に満ちた顔。
鼻腔がピクピクと動いている。
匂いを吸い込んでいるのだ。
「ああ、女王さま、私のために!」
デュランは叫んだ。
感極まったような声音である。
「ちゅうど十二日間・・」
「おお!女王さまの素足と、ハイヒールのあいだで蒸れて、蒸れてたまらない芳香にございます!」

(男を飼う 蛇と刺青の章 デュランの臨終より)

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